昔々、こしの国、ぬながわ(現在の新潟県糸魚川市能生)に美しく賢い奴奈川姫がおりました。
姫はヒスイの玉つくりで栄える 奴奈川の郷を統べておりました。
ヒスイの郷の姫の名は、遠く いずもの国にまで届いておりました。
姫を求め大国主命がいずもの国よりはるばる海を越えてぬながわの地に上陸。
そこで守り神である大龍を見て驚き、思わず太刀を抜いてしまったのです。
お互いの誤解もとけ、非礼をわびた大国主命は奴奈川姫に求婚。
はじめは承知できなかった姫も、心をこめた三度の求婚を受け、ついに心を動かされました。
大国主命と奴奈川姫 二人の結婚を祝い、盛大に祝宴が開かれ、ヒスイの産地、奴奈川の郷は喜びの声に包まれたのです。
この物語は、日本最古のラブロマンスとして、古事記にもうたわれています。
二人を祝福するための、行列、もちつき、太鼓、神楽の舞等が展開されます。
能生を舞台にした古代ロマンが幕を開けます。